12/7、8 Webアプリ開発ハッカソン開催しました
12/7(土)、8(日)に Webアプリ開発ハッカソン-テクノロジーが未来を変える- を開催しました!その時の様子をお伝えします。
今回のハッカソンは、学生向けのイベントで、開発作業は、個人戦ではなく、チーム戦で開発して競う形式にしました。開発経験がある方もいれば無い方もいて、参加人数も社員が手厚くサポートできる3チームで開催しました。
スケジュール
2日間のスケジュールはこちらです。
ハッカソンテーマ
今回のハッカソンのテーマは・・・、
「5年後のライフスタイルにフィットする情報取得サービス」を予想してWebアプリを開発する
です。
テーマについて話し合う前に、まず環境準備から。
参加者の学生には、研究や趣味などで開発経験がある方もいれば、まったくない方もいました。開発用のPCは学生に持参してもらい、WindowsとMacの環境がいろいろ。
弊社であらかじめGitHubに準備していたサンプルプログラムをクローンして画面表示させるところまでは、一緒にやってスタートラインを揃えました。
今回のサンプルプログラムには、朝日新聞デジタルの記事や画像を取得するAPI、当社の製品でも使っている文章の間違いを指摘してくれるTypolessの校正API、文章を短く要約してくれるTSUNAの文章要約API、Azure OpenAI ServiceのGPT-4o miniのAPIをそれぞれ使用し、文章を入力するとその結果を出力する簡単なWebアプリを用意しました。
学生と年齢の近い社員が、環境構築をするところまで学生をマンツーマンでサポートし、全員画面表示ができるようにしました。
開発スタート(1日目)
ここからは各チームに分かれて、開発スタートです。
といっても、いきなり開発は進められません。まずはチーム内でディスカッションです。
5年後の社会や想定される課題、その解決策として考えられるWebアプリケーションはどんなものが考えられるか。そういったことを議論しながら、決めていきます。
お昼休み(1日目)
議論も白熱する中、お昼の時間に。
お昼はお弁当を用意しました。この日はお魚のお弁当でした。2段になっていて非常にボリューミーでした。
各チーム、タイミングのよいところでお昼を取ります。お昼休憩中には、ハッカソンのアイデアについて話したり、仕事について質問したり、就活について話したり、リラックスした雰囲気で雑談していました。
午後もチームで議論を続けます。
頭を使うので、お菓子を食べたりコーヒーを飲んだり、休憩もとりながら作るWebアプリについて考えていきました。
中間発表
そして夕方には中間発表。各チームは、設定した課題と想定する解決方法、現時点の進捗について発表しました。学生や社員からの質問により、議論が一層深まりました。
プチ懇親会
1日目の中間発表を終えたら、参加者の学生、社員、スタッフみんなでプチ懇親会を行いました。ハッカソン参加者同士でコミュニケーションを取り、社員と交流を深めました。少し時間が短かったかもしれません。
開発スタート(2日目)
つづいて2日目です。
2日目は、朝に集まった後、各チームに分かれて、引き続きの開発です。機能について話し合うチームもあれば、すぐに手を動かして開発を進めるチームもありました。
お昼休み(2日目)
そうこうしているうちに、2日目のお昼の時間です。この日は焼肉弁当でした。美味しかったです。
お昼を食べて、ラストスパート。発表の30分前に、Gitの操作でソースが消えるハプニングのチームもありました。
成果発表会
というところで、成果発表の時間です。
まずAチーム
Make Decision Asahi Support(メディアサポート)
5年後の社会として、今後のグローバルリスクとして、「誤情報と偽情報」に注目し、あやふやな情報に対して根拠を提示することで、意思決定を手助けするアプリを提供するものでした。
アプリは、Azure OpenAIのAPIを利用し、ユーザーが質問すると信頼性のある根拠を迅速に提供し、その情報源の信頼性を評価するというものです。
審査員からは、肯定的な結果と否定的な結果はどのように判断しているのかや、どういう形で議論したのかなどの質問がありました。
時間内にやりきれなかったこととして、論文などニュース記事以外の情報取得や質問内容に応じた結果表示の工夫が挙げられました。
つづいてBチーム
趣味と出会えるアプリケーション(Hobable)
Bチームは、5年後には、情報のパーソナライズ化がもっと進むことにより、自分の好きなこと以外のことから遮断される世の中を想像しました。
自分と共通の趣味を持ち、他の趣味の先駆者からお誘いがあれば受け入れやすいのではないかという仮説から、新しい趣味に誘ってもらえるネットワークサービスを提案しました。
このアプリのユーザーは、いま持っている趣味を設定した上で、共通の趣味をもつユーザーから、別の趣味のイベントの誘いを受けることで、新しい趣味に出会えるというものでした。
ユーザーとしても共通の趣味を持つ人からのアプローチなので提案の信頼性が高く、企業としても、趣味をターゲティングすることで無駄な広告費を削減しながら、イベントを協賛することで、新規顧客へのアプローチが期待できます。
審査員からは、
推し活をしている人が、周囲の人に広めながら、消費を促したり、新しい友人を生み出したりというコンセプトのようだが、どうしてやってみたいと思ったのか、原体験があったのかなど質問がありました。
最後にCチーム
FIVE WORDS NEWS
Cチームは、情報が多すぎる現代のインターネット社会を想像し、興味のないことに時間をかけたくないという考えから、タイムパフォーマンス(タイパ)を重視した短いニュースを提供するアプリを提案しました。
朝日新聞デジタルの記事APIを利用し、取得した記事をもとにChatGPTに5単語要約を依頼、決定した5単語を大きく表示し、背景にニュース画像を表示するというものです。
見出しに比べて記事の全容を理解することは難しくなるものの、少ない情報量でかえって興味を引く記事を得られたということでした。
また、改善点として、表示速度の遅さや事件・事故など記事内容によっては配慮が必要な場合がある点をあげていました。
審査員からは、コンセプトも狙いもわかりやすいとの評価を受けました。名詞だけでなく、動詞や他の品詞も使う考えはなかったのか、またニュース記事だけでなく、趣味のコンテンツなどで試すと面白そうという意見が出ました。
審査発表
3チームどれも興味深い提案ばかりでしたが、審査発表ということで
「Cチームが優勝しました。
情報の伝え方という難しい課題に真正面から取り組んでくれた。見出しも研究されていて、どうしたら読者の関心をひけるか、大事なことを伝えられるかということで、工夫をし続けている。情報を伝えることの難しさを感じてくれたのではないかと思います。さらにいろんな感じで新しい進化が見えてきそうで、今後の発展を期待します。」
と審査員から講評がありました。
優勝チームから一言
参加者からの感想
といった感想や、
このような意見もいただきました。次回のイベント開催の参考にしたいと思います。
最後に
今回、受賞されなかった方も、素晴らしいアイデアばかりでした。このハッカソンが「開発って楽しい!」と実感いただく機会になれば、とても意味のあるイベントになったと思います。イベント後のアンケート結果でも、学生さんの満足度はかなりよかったのでほっとしています。
また、学生からは、「職場の雰囲気が爽やかで良かった」といった感想もいただきました。そういう雰囲気も今回のレポートから伝わっていたら幸いです。
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