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エンジニアが記事に技術協力?!研究開発に携わる新卒1年目社員

こんにちは。
朝日新聞社CTO室・採用担当です。
今回は、新卒入社しメディア研究開発センターに配属された山内さんに、現在の業務と新人研修について話してもらいました。


2024年4月に技術部門で入社した山内です。現在は、メディア研究開発センター(M研)に所属しており、人工知能の研究をしています。
最近、金髪にしました(笑)

山内さん

私はM研で音声認識の基礎研究をしています。機械学習にはニューラルネットワークの重みや計算方式を複素数に拡張した複素ニューラルネットワーク(複素NN)というものがあり、音声認識分野においては複素NNを使うと既存のモデルよりも高い性能が出ると報告されています。本社が保有する膨大な音声データを活用して、複素数を用いて今までにない新しいモデルを開発しています。また、編集部門からの依頼を受け、SNSデータなどを分析し、記事作成に技術的な面から協力をするデータジャーナリズムにも参加しています。

先日、私が技術協力をした記事が公開されました。

1185年から2024年8月までのデータを用い、自治体ごとの液状化現象の発生回数を分析しました。自治体の集計は、地理情報データでデータの結合などを行い分析しました。地理情報データを扱うのが初めてだったので大変な分析でしたが、先輩の助けもあり、なんとか記事化できました。最終的には朝刊紙面でも1面と2面に掲載され、とてもやりがいを感じました。

在宅勤務もあるので、自宅でも快適に仕事ができるように整備しました

技術部門の新人研修の中で、特に役に立ったと思うのはLinux研修です。大学時代は、GPUサーバーにSSHで接続していたのでSSHだけはわかっていましたが、基本的なコマンド、標準出力まで研修で扱ってもらえ、配属されてからはLinuxの知識が必須なので非常にありがたかったです。特にvimを知ってからはvimの魅力にハマり、絶賛猛練習中です!

また、CTF研修が楽しくて印象に残っています。CTFとは、Capture The Flagの略で、情報セキュリティの知識や技術を使って答え(Flag)を見つけ出し、相手よりも多くの点をとった方が勝ちというゲームです。グループに分かれて対戦したのですが、問題には易しいものから難解なもの、さらには奇抜なものがあり、同期はもちろん、研修講師陣も含めてかなり盛り上がりました。

システム構築実習も印象的でした。研修期間中にチームに分かれて、課題のWebシステムを作る実習が2回ありました。PHPやReactはもちろん、セキュリティー対策や認証情報などの知識も必須で、実装にかなり苦労しました。しかし、チームのメンバーと協力して構築する過程は、本当に楽しかったです。最後の発表会にはCTO室の幹部がいらっしゃって、焦りました(笑)

M研に配属されAIの開発をしていると、機械学習や微分積分の基礎知識が必須だと感じました。研修プログラムにあったらよかった、と思うこともありましたが、機械学習についての専門的な知識はM研の優しい先輩方が教えてくれたので、当初感じた不安は吹き飛びました。

新聞社の技術部門って何するの??と思われているかもしれません。私自身も最初はそうでした。しかし、朝日新聞(デジタル版)をはじめとするアプリ開発から、最先端の研究まで幅広い分野を行えるのが朝日新聞社の魅力だと思います。メディア企業だからこそできるものがあるので、やりがいがあり本当に楽しい仕事が待っています!就活の際には、ぜひ新聞社のエンジニアにも興味を持っていただき、特に朝日新聞社に興味をもってくれたら幸いです。皆さんの入社をお待ちしております!


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