エンジニア職の研修って何するの?(採用・教育担当部長・尾崎)
CTO室で採用や研修などを担当している尾崎です。
今回は、エンジニアの研修って何をするの?っていう話です。
研修スケジュール
おおまかな研修スケジュールです。
エンジニア部門に新卒採用で入社した方は、まず記者部門やビジネス部門で入社した方と一緒に合同の研修を受けます。キャリア採用の方は、すでに配属されているので、仕事の調整がつけばできるかぎり参加してもらっています。合同の研修では、グループワークや、従業員規則や勤務表の付け方、経費精算の仕方、ハラスメント防止研修やビジネスマナーなど会社生活の基本的なことを学びます。
合同の研修が終わると、エンジニア部門の方だけの研修が始まります。
その期間は約3カ月。
長いです。
新卒入社した方には、学生時代に情報系の人もいますが、物理やっていましたとか、化学やっていました、農業やっていました、文系でしたという人まで様々。
そういった情報系のことを学生時代に一切扱ったことがない人でも、Webエンジニアとして一人前になれるようなカリキュラムを組んでいます。
キャリア採用の方は、参加したい研修があればスポットで参加してもらっています。
技術研修
コロナ禍の時は在宅勤務で受講していましたが、ここ数年は、出社して
研修を受けています。新人研修用の研修室があり、基本的には、そこにこもって受講します。ずっと研修室でということではなく、たまに気分転換も兼ねて社外研修を受けたり、社外の施設を見学したりします。
OS・ネットワーク・DB
現場では、クラウド環境で構築することが多くなり、マネージドサービスやコンテナ・サーバーレスな構成を組み合わせてシステム構築されることが多いです。ですが、まずは基礎ということで、OS・ネットワーク・DBなどから学びます。基本的に座学と実習をセットで行います。
午前中に座学を行い、午後はお昼を食べた後で眠くなる時間もあるので、なるべく手を動かす実習をするカリキュラムにしています。
AWS
HTML・CSSなど
OSまわりの基礎を学んだ後に、クラウドサービスにも慣れてもらおうと、AWSの基礎を学びます。
EC2、ELB、RDS、S3といった基本的なものから、サーバーレス環境などAWSのサービスを使った実習をします。
また、HTMLやCSSについても座学と実習をします。
配属部署の説明など
エンジニア部門で新卒入社した方は、研修を受けている時点では配属される部署は決まっていません。
研修期間中に、上記のような座学と実習を学びつつ、その合間に
研修が終わった後に配属されるであろう部署についての説明を受ける時間があります。
こんな部署があって、こんな仕事をしていますという説明です。
年齢の近い先輩社員が説明してくれることも多いので、
配属後の部署のイメージや、数年後の自分の姿を想像でき、話を聞くことでより具体的に働くイメージが湧き、希望する部署も出てくるかなと思います。配属される部署は、本人の希望や研修に対する理解度・習熟度、各部署の状況など総合的に判断されて決まります。
セキュリティーなど
システム構築①
ここまで習ったことを使ってシステムを構築する実習をしています。セキュリティーについてもこの時期に学びます。
また、一人でシステム構築するのではなく、チームで構築します。
わからないことは、お互いに質問し合いますし、もちろん講師もサポートします。チームでプロジェクトのWBSを作って作業分担してシステムを構築していきます。
発表会もあります。作ったシステムのデモをしたり、資料を作ったりして、工夫したこと・できなかったことを発表してもらいます。
システム構築①までで、基礎的なことは一通りできるようにはなっています。いわゆる中間地点なのですが、過去には、すぐに配属してほしいという現場の声があった時もあり、この段階で配属された人もいました。そういう突発的なことも対応できるように中間点を設けてます。
Git,Docker,JavaScriptなど
システム構築②
ここからは、応用編ということで、モダンな開発環境を学びます。
Gitでソースを管理し、CI/CD環境を構築したり、コンテナ技術も使ったりする研修があります。また、JavaScriptで動きのあるモダンなWebサイトもつくります。
それらの研修で学んだ技術を使って、システム構築をします。
ここでもチームで構築しますが、チームの組み合わせは変えますし、
在宅勤務などもしてもらいます。
在宅勤務をしながら、チームで開発することが現場でも当たり前になってきているので、そういった環境に慣れるためにも、在宅勤務でもコミュニケーションをとって、システムを構築しています。
最後は、発表会です。
研修期間中に経験してきた様々な研修・見学等を経て、
合同研修から3カ月強の間で学んだこと・感じたこと
資料にまとめていきます。
日時は事前に告知するので、CTO室長などの幹部も見に来たりします。
まとめ
今回は、エンジニアの研修って何やるのっていう話で、
OS・ネットワーク・DBなどのインフラ的な研修、HTML・CSS・JavaScriptなどのWebアプリケーション構築に必要な研修および、Git、CI/CD、コンテナ技術、セキュリティーなどとそれらを使ったシステム構築、そして最後の発表会について紹介させていただきました。
前半のレガシーな研修は、直近の仕事ですぐに役にたつことは少ないかもしれません。また、すぐに配属してOJTをしながら業務に直結する仕事を覚えていくという研修の仕方もあると思います。しかし、これだけ長期間配属せずに研修をするのは、長い目で見た時にスケールの大きなエンジニアになってくれるだろうということでこんなカリキュラムにしています。
研修が終わった後、新卒入社した方にアンケートを書いてもらいますし、それぞれが配属された部署の人からもフィードバックをもらっています。また、現場に必要な人材を育てるため、流行りの技術を研修に取り入れたりして、毎年研修のカリキュラムを見直しています。
ということで、
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